今さら聞けないサプライチェーンマネジメント(SCM)の仕組みと成功のカギとは

ワザモノ編集部

2020-12-28

製造業、小売業、業種を問わずに商品を扱う企業にとって、常に悩みのタネとなっているのが物流コストです。物流コストが増大を続ければ、売上げをどんなに上げてもコストに吸収され、利益の伸びを抑制してしまう。そんな物流は自社だけで行うことは少なく、ほかの企業も絡んだ大きな仕組みとなっているため、1社だけで物流コストを減らすことはなかなか難しいのが実情です。そのため、物流に関連する企業が、皆で協力しながら効率化を図ろうという動きが出てきています。それが「サプライチェーンマネジメント(SCM)」です。今回はSCMの仕組みについて、専門用語などを読み解きながら解説します。

 

サプライチェーンマネジメント(SCM)を支える4つのシステム

サプライチェーンマネジメント(SCM)とは

サプライチェーンマネジメント(SCM)を日本語にすると「鎖のように連なった供給者側の流れを管理すること」になります。

 

要するに、商品の原材料の仕入れから、完成した商品がユーザーのもとに届くまでといった流れをひとまとめに管理することをいいます。

 

それを実行するには、製造現場から販売の現場に在庫がどの程度あるか、どの程度の物量を輸送することが可能かを精査しておく必要があります。さらには、それに基づき、生産・出荷について適正な計画を行わなければなりません。

 

サプライチェーンマネジメント(SCM)を支える4つのシステム

これらを実現し、SCMを可能なものにするために必要なのが、サプライチェーンプランニング(SCP)、サプライチェーンエクスキューション(SCE)、ロジスティック実務、パッケージ(ERP)といった4つの仕組みです。

 

4つの仕組みの流れとしては下記の通り。

  1. ERPでどの程度の在庫があるかなど現在の状況を確認
    2.それらを最適化するためにSCPで計画を立てる
    3.計画が滞りなく行われているかSCEで進捗をコントロール
    4.ロジスティック実務が業務を行う

 

SCMの根幹となるサプライチェーンプランニング(SCP)

SCMの根幹となるのがサプライチェーンプランニング(SCP)です。どのぐらい商品が売れるかを予測し、それに基づいて生産。在庫、物流の計画を立ててくれるソフトウェアです。どの程度売れるかを精緻に予測することができれば、その後の計画を確かなものになり、供給側の利益を積み上げることにつながっていきます。需要予測は小売店側から得た販売実績などをもとに算出します。

 

精緻な予測は利益の積み上げだけでなく、商品の生産時間を短くし、不要な在庫を持たなくするといったコスト削減効果もあります。サプライチェーンマネジメント(SCM)で高い効果を望むのであれば、SCPで高い精度の予測を行うことは不可欠といえます。

 

SCPを管理するためのサプライチェーンエクスキューション(SCE)

SCPで精緻な予測に基づいた計画を作ったら、計画通りの物流が実現されているかを確認する必要があります。こうしたSCPの管理を行うソフトウェアがサプライチェーンエクスキューション(SCE)です。

 

SCEは在庫がどの程度あるのか、商品がどこにあるのかといったことを把握しているほか、注文から返品まで物流に絡む動きをすべて補足します。さらにはインターネットなどを通じてSPCソフトとも連動しているため、需要予測の変化にも素早く対応することが可能です。実際の物流の流れを情報サイドから管理しているともいえます。

 

ロジスティクス実務でSCPの実現を

SCPで作られた計画を入荷や仕分けなど実際の業務に落とし込んで、倉庫などの物流の現場で作業にあたるのがロジスティック実務です。企業から委託されて物流業務を代行する事業者は、SCEとロジスティック実務の2つを提供していることになります。

 

最近では、最新のテクノロジーを活用しながら、物流業務を最適化させていく「スマートロジスティック」といった考え方も浸透しており、人手不足などの課題も多い物流業界にとって、今後はさらにスマートロジスティックの導入は拡大していくと考えてよいでしょう。

 

SCPの計画立案を強化するパッケージ(ERP)

物流に限らず、企業が業務を効率よく推進するために必要なのが販売・在庫・会計を適切に管理する仕組みを構築することです。

 

これらの仕組みはパッケージ(ERP)と呼ばれます。

 

ERPだけで運用している企業もありますが、ERPは企業のリソースやアセットを明示できるといった効果もあるため、SCPと連動させることによって、そこで立案される計画はより実現性、実効性が高いものになります。むしろ、さまざまな企業がSCMに参画した場合はERPと連動することで、それぞれの企業のニーズをくみ取ることができるため、SCMが成功する可能性を一気に高めるといっても過言ではないと思います。

 

サプライチェーンマネジメント(SCM)成功のカギは“システムを理解する”こと

ここまでサプライチェーンマネジメント(SCM)導入の仕組みとメリットについて説明してきましたが、もちろんSCMは万能なシステムではありません。物流には多くの企業がかかわり、さらにはその企業には大勢の従業員がいます。どんなに立派なシステムを導入しても、社内での調整や会社同士の利害調整がきちんと進まなければSCMを導入しても「宝の持ち腐れ」になってしまいます。

 

サプライチェーンマネジメント(SCM)の導入を検討する場合は、単純に良いシステムだからといってSCMを導入せずに、どんな課題が現在の物流システムにあるのかを洗い出しながら、課題を解決するためにSCMに参加する企業がシステムの中身をきちんと理解することで、SCMは初めて機能することになるのです。

 

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