ピッキング作業の効率化からコストダウンを狙う!効率化するための6つのポイント

ワザモノ編集部

ピッキング作業は、物流の要といっても過言ではなく、ピッキング作業効率が良くなると、物流に関するさまざまなコスト面でのリスクも軽減することへとつながっていきます。今回は、物流の上流部分であるピッキング作業の効率を改善する方法について解説します。

 

ピッキング作業の効率化からコストダウンが狙える!?その理由とは

 

ピッキングとは、倉庫に保管されている商品を、一時保的に商品を集荷場所へ集めるための作業です。ピッキング作業は倉庫業務における約6割の作業時間を占めるといわれており、その作業時間を効率化することができれば、人手を要する作業であれば人件費や労働時間を削減することにつながっていきます。

 

ピッキング作業の見直しをすることでヒューマンエラーを失くしたり、商品を損傷するといったリスクを軽減させることもできます。

 

ピッキング作業2つの方法

トータルピッキング(種まき方式)

トータルピッキングは、複数の受注に対して商品ごとのピッキングをまとめて行う作業が中心です。トータルピッキングでの作業は少ない商品で配送先が複数である場合に効率よく進められます。

 

種まき方式(トータルピッキング)の作業は、在庫している倉庫から一時的に商品を集め、その場所に商品ごと、各配送先ごとに合わせて分別していきます。この方法は配送先の件数が少なく、保管数が少ない商品を大量出荷する際に活用しやすい方法です。

 

シングルピッキング(摘み取り方式)

シングルピッキングは、受注ごとのピッキング作業で、さまざまな商品を扱う場合に適した作業です。出荷作業を行うにあたりトータルピッキングとシングルピッキングを併用して行っている物流業者も存在しています。

 

顧客が注文別に配送を必要とする商品をピックアップして集める方法であり、特に多頻度小ロットという場合には効果的な方法です。納品先が多い場合や、さまざまな商品を出荷するときに便利な方法とされています。

 

ピッキング作業効率化するための6つのポイント

倉庫内の整理整頓

倉庫内はこまめに掃除を行うことで清潔を保ち必要な用具の配置を定め、定めた場所へと収納する癖を付けることが大切です。商品の荷捌き場や仮置き場の配置を定め収納を行い作業をすることで、最適な環境を作り上げることができます。

 

業務のマニュアル化

倉庫保管は、管理方法や管理者または作業を行う人により左右されると思いがちですが、実際には作業範囲が限られており、同じ作業を繰り返し行うことが多いです。ピッキング作業の「業務マニュアル」を作成することで、作業を行う各スタッフが効率よく進めることができミスを最小限に留めることができます。

 

ただし、業務マニュアルが周知されていても、自己流になっていたり業務を行う人によっては方法が異なっていた場合にミスが発生しやすくなり、作業効率低下の原因となります。簡潔にいうと作業にかかわる全員が、業務マニュアルを見て同一の作業できているか、共通理解のために見直しを必要とするかという点を確認していくことが重要です。

 

作業動線の見直し

商品を分ける出荷ABC分析を行ったり、出荷されやすい商品は、予め入出荷の容易な場所に配置を行うなどの工夫が必要です。人が作業を行う前提とした場合は移動距離を短くするために、主要商品を取りやすい位置に変更します。これにより商品探す時間をできる限り短くすることで業務に係ってくる時間を大幅に削減することができます。

 

ピッキング手法の見直し

物流業務の中心となるピッキング作業は、物流業務の生産性を向上させることができ、コストを削減していくために重要です。効率化を図るために、どのような見直し方法があるかを検討しながら、具体的な手法で改善を行う必要があります。

 

ピッキング作業が、どれくらい効率よく行われていて、何を見直せば効率が良くなるのかはピッキング効率で判断することができます。ピッキング効率には指標があり、ピッキング担当者が、ピッキングを行う伝票を一定時間内に処理できる速度を計測することで「出荷データ作業数÷ピッキング時間」の計算をすることができます。

 

在庫管理システム導入

何が・どこに・いくつ存在するのかといったことの把握をしておくために、在庫管理システムの導入は、必須であるといえます。例として、バーコードやマハテン機器等を活用することにより、ピッキング作業でのチェックをする手間もなくなるので、作業を高速化させることが可能であって、そしてミスすることなく作業を進めることができます。

 

労働環境の整備

物流管理を行う個々の担当者が、負担の少ない方法や作業環境の整えることも大切です。作業範囲や時間に変動があっても、担当者に負担がいかないようにすることで働きやすい環境が必要です。労働環境の整備は、作業範囲を見直すことで進めていくことができます。

 

担当者へ負担が少なくなるような商品在庫や保管、安全に作業ができる機器等、作業範囲の空調設備の採用、休憩室や休憩時間の確保、休憩を含めたシフト管理していくことで気持ち良く働ける環境ができあがります。また女性も働きやすいように女性専用休憩室を検討してみることも大切です。各担当者が、快適に作業ができる環境が整っていれば、作業効率は高まっていきます。

 

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